女性ホルモンに近い働きを持つイソフラボンを効かせる大豆のチカラ

ごきげんよう!冬美姐さんです。

年齢を重ねても若く美しく輝くためにとりたい大豆。
古くから日本人の食生活を支えてきた大豆は、若さを保つ成分がたくさん含まれています。

大豆イソフラボン

肥満を防ぐ、骨を守る、肌の若々しさを保つなど、うれしい機能を持つ食材です。
そんな大豆について探っていきましょう。

知っておきたい大豆の女性を助けるチカラ

大豆は約2000年前の弥生時代に原産地である中国から朝鮮半島を通じて入ってきたとされています。
鎌倉時代以降に大豆の栽培が広まっていき、時代とともに加工技術も発達したことから味噌や醤油、納豆、豆腐、きな粉などさまざまな加工食品が作られるようになりました。

そんな古くから日本人の食生活になくてはならない大豆は、エイジングケアに役立つ成分の宝庫と言える食材です。

大豆に含まれる「イソフラボン」は女性ホルモン「エストロゲン」に構造がよく似ていて、更年期女性が感じやすい不調の緩和が期待されます。

他にも、血液中の余分なコレステロールや中性脂肪を減らしたり、血糖値の急上昇を抑えたりなどということも確認されています。

大豆に含まれる成分

大豆食品

大豆に含まれる個々の成分はどれも優秀です。大豆食品を食べると、さまざまな栄養素が同時に摂れるので健康に役立つと言われています。

<イソフラボン> 女性ホルモンに似た作用

・骨からのカルシウム溶出を抑え、骨密度の低下を防ぐ
・顔のほてりや冷えなどの更年期症状の軽減

<大豆たんぱく> コレステロール値の上昇を防ぐ

・血液中の余分なコレステロールや中性脂肪を抑える
・メタボを抑える善玉ホルモン(アディポネクチン)の分泌を促す

<大豆ペプチド> 高めの血圧を下げる

・血管に働きかけて血圧低下に作用
・筋肉の修復を促す

<βコングリシニン> 肥満を防ぐ

・大豆たんぱく質に含まれる成分
・中性脂肪を低下させ、内臓脂肪をつきにくくする

<食物繊維> 血糖値上昇がゆるやかに

・不溶性食物繊維を多く含み、血糖値の急な上昇を抑える
・便秘解消が期待できる

<オリゴ糖> 腸内細菌のエサになる

・腸内細菌のエサとなって善玉菌を増やす
・腸内環境をよくする

<ビタミン、ミネラル> 骨の強化、美肌にも
  
・カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが骨を強化
・抗酸化ビタミンが美肌に

<レシチン> 細胞膜を作る

・大豆の油脂成分
・細胞膜の原料となり美肌作りや脳の老化防止に役立つ

<サポニン> 血液をサラサラに

・大豆のアクの成分
・抗酸化作用で血液をサラサラにし糖化タンパク質を排出

このように大豆には「イソフラボン」だけではなく、腸を元気にしたり肥満を防ぐなど、多様な成分が含まれています。

イソフラボンを効かせるための摂取量は?

通常イソフラボンは糖がついた「配糖体」になっていて、腸の中で糖が取れて「アグリコン」という形になります。
一度に大量にとっても大部分は尿などで排出されてしまうので、大豆食品として一回に食べる量は、アグリコン量で20~40㎎程度で十分だといわれます。
イソフラボンは1日75㎎を上限にとりましょう。

大豆食品(1食分) イソフラボン量
 納豆1パック(40g)  29.4㎎
 味噌大さじ1(18g)  8.9㎎
 豆腐1/4丁(100g)  20.3㎎
 高野豆腐1個(10g)  8.9㎎
おから1/2カップ(3.5g)  3.7㎎
 煮豆大さじ2(22g)  15.8㎎
 油揚げ1枚(20g)  7.8㎎
 きな粉大さじ1(6g)  16㎎
しょうゆ大さじ1(18㎎)  0.2㎎
 豆乳1カップ(200ml)  49.6㎎

参照元:日経ヘルスプルミエ編 更年期を快適に過ごす本 P.18

上記は目安量ですが参考にしていただき、朝食、夕食と1日に2回とることが望ましいとされます。
腸から吸収されたイソフラボンは血中に取り込まれますが、約8時間後には半減してしまうため、時間をずらしてとるとよいとされます。

大豆を食べてホルモン力をアップしよう

日本食

食事から摂った大豆イソフラボンは腸から吸収されますが、イソフラボンの一種ダイゼインを原料に特殊な腸内細菌によって作られる「エクオール」という成分がイソフラボン以上に女性ホルモンに近い機能があることがわかってきました。

しかし、エクオールは作れる人と作れない人がいます。

腸内細菌はひとりひとり異なり、大豆イソフラボンをエクオールに変換してくれる「エクオール産生菌」と呼ばれる腸内細菌が活動しているかどうかが重要だといわれます。

エクオールを作れる人の割合は、日本人で約50%程度といわれていますが欧米では20~30%だそうです。

日本以外で、エクオールを作れる人の割合が多い国は、中国や韓国、台湾などいずれも大豆をよく食べている国民であることが知られています。

大豆の摂取量や食生活による腸内環境の違いがエクオールの産生率に関係しているようです。

日頃から大豆、野菜や魚を多く食べている人には、エクオールの産生者が多いというデータがあるそうですが、エクオールが産生できなくてもイソフラボンの恩恵は期待できるようですので、しっかり大豆食品をとりたいですね。

大豆をおいしく食べてホルモン力のアップを目指しましょう。

まとめ

あなたの女性ホルモン力を高める大豆は女性にとってうれしい食材です。
特に、イソフラボンは大豆の胚軸の部分に多く含まれているので、納豆や大豆を丸ごと粉に加工したきな粉に多く含まれますのでおすすめです。

また、魚と一緒にとると大豆成分が腸の中で活性化し、魚を多く食べる人にエクオール産生者が多いということがわかっています。

日本人は、古くから米、魚、大豆など、栄養バランスの良い日本食を多く食べ続けてきました。
もう一度、食生活をしっかり見つめなおしたいものです。

年齢を重ねればなおさら、自分の体が喜ぶものを食べるようにしましょう。

それでは

どうぞお元気でお過ごしください。

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