アフター更年期を過ごすために知っておきたいホルモンのお話

ごきげんよう!冬美姐さんです。

更年期の女性は、女性ホルモン「エストロゲン」が急激に減少しさまざまな不快な症状を経験します。
その後、閉経を迎え、年齢を重ねるごとに症状は軽くなっていくのですが症状が軽くなったからと言って体が更年期前の状態に戻るわけではありません。

あくまでも女性ホルモンが減少した状態に体が慣れたというだけで病気やケガが治って元に戻るということとはちょっと違うということですね。

「エストロゲン」は若返りのホルモンともいわれますが私たちの体の中では100種類以上のホルモンが働いており女性の若さを保つホルモンは「エストロゲン」の他にもたくさんあると言われています。

中には老化を進めてしまうホルモンもあるそうなのですが、アフター更年期の女性にとって老化を進めてしまうホルモンは天敵になってしまいますよね。
できることなら若返りのホルモンだけが増えてほしいものです。

そのためにはまず、ホルモンのことを理解し、若返りホルモンとはどんなものなのかを知っておくことが大切になってきます。

では、若返りホルモンについて探っていきましょう。

ホルモンの働きとは?

女性ホルモン

ホルモンはそれぞれに働きかけるところが決まっています。

例をあげると、甲状腺ホルモンは、古くなった細胞を新しい細胞に作り替えるなど、体の新陳代謝を調節する働きをします。
腎臓で作られる抗利尿ホルモンは、尿がどんどん作られるのを抑えるホルモンで、頻繁にトイレに行かなくてもいいようにコントロールしてくれています。

他にも、血液中のカルシウム濃度を一定に調節する働きをするホルモンや感情やストレスと深く関わるホルモンなど、多岐にわたり大切な働きを担ってくれています。
たくさんあるホルモンの中でも体の機能を若々しく保ち、脳の活動を活発にしてくれる若返りホルモンとはどのようなものがあるのでしょうか。

究極の若返りホルモンとは?

ホルモンの中には加齢とともに分泌量が減ってしまうものもあります。

特に更年期からアフター更年期へと移り変わっていく女性は、元気に若々しくいるために欠かせない若返りホルモンについて知っておきたいものです。

DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)

コレステロールを材料に作られるステロイドホルモンの中で一番分泌量が多く、若返りホルモンの中でもトップの座に君臨するホルモンです。

<DHEAの主な働き>

・更年期の症状を緩和する
・生活習慣病の予防
・肌の若さを保つ

DEHAは、女性ホルモン「エストロゲン」を作る材料になり、更年期に悩む女性にはありがたい存在です。糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病の予防のほか、筋力の維持やストレス緩和などにも貢献しています。

更年期を迎え、「エストロゲン」が減少すると、肌が潤いを失う、シミが増えるなどの悩みが多くなりますが、DEHAを含むクリームなどの使用により、肌の若さを保つことが期待できると言われています。

成長ホルモン

成長ホルモンは子供だけに必要なホルモンだと思われがちですが大人にも必須のホルモンです。

<成長ホルモンの主な働き>

・疲れた体を回復させ傷ついた細胞を修復する
・肌のダメージを回復させる
・寝ながらダイエット

成長ホルモンは睡眠中にのみ分泌されるホルモンです。寝ている間なら多かれ少なかれずっと出ていて、私たちの生命活動になくてはならないホルモンです。

タンパク質の代謝に関わり、筋肉、髪の毛、皮膚などのダメージを修復する機能があります。脂肪分解作用もあり、ぐっすり眠るとその間に脂肪が消費されるので質のいい睡眠はダイエットも期待できます。

メラトニン

メラトニンは脳から分泌されるホルモンですが、その種類はたくさんありまとめて「脳内ホルモン」といいます。

<メラトニンの主な働き>

・細胞の老化を防ぐ
・睡眠を誘い体のリズムを整える

メラトニンには細胞の老化を防ぐ強い抗酸化作用があります。あと、脂肪を燃やしたり血糖値を整えたりと更年期以降の女性に欠かせない大切な働きがあります。

そして、最も主な働きは、眠りへと誘い体のリズムを整えることです。寝不足など睡眠のリズムが崩れるとメラトニン分泌の乱れを誘い、自律神経の乱れにもつながります。

セロトニン

脳内ホルモンのひとつで脳の働きを助ける、脳を元気にさせる作用があります。また、抗ストレス作用があり、精神的な安定感も誘います。

<セロトニンの主な働き>

・こころを穏やかにしてくれる
・メラトニンとともに睡眠リズムを作る
・感情をコントロールする

セロトニンは心と体、特に心を強くする働きがあります。
また、朝に分泌されたセロトニンのおかげで日中の体のリズムがセッティングされ夜になるとメラトニンが分泌されます。覚醒ホルモンのセロトニンと睡眠ホルモンのメラトニンは最強のペアであり、いい睡眠リズムを作る働きを分担してくれています。

老化ホルモンに変身してしまうホルモン

私たちの元気な暮らしに欠かせないホルモンですが、中には分泌量が少なすぎたり多すぎたりすることで老化ホルモンに変身してしまうものもあります。

<インスリン→少なすぎると変身>

インスリンは食事をして血糖値が上がるとすぐに分泌され、食べ物から得た糖質の代謝を促します。インスリンが働いてくれるおかげで、血糖値はいつも一定に保たれる仕組みですが分泌量が不十分だと高血糖になり細胞の老化を促進してしまいます。高血糖は糖尿病や動脈硬化につながるなど、困ったことになります。せっかくのインスリンも分泌量が少なすぎると老化ホルモンに変身してしまうということです。
エネルギー過多の食事や糖質の摂りすぎ、運動不足などがインスリン分泌のバランスを乱すことがわかっています。

<コルチゾール→多すぎると変身>

成長ホルモンやメラトニンと同様に、睡眠中に分泌されるホルモンで抗炎症作用やアレルギー作用などの働きがあります。また、脂肪を燃やす働きもあるので「ダイエットホルモン」とも呼ばれます。
主な働きは糖質やタンパク質、脂質を体内で働きやすい形に変える「代謝」で、血糖値を上げる作用があります。
そしてストレスにさらされると、対抗するために体はコルチゾールを分泌します。血糖値を上げて体や脳の働きを守るためですが、困ったことに、この時に細胞を酸化させて体を老化させる活性酸素ができてしまいます。
コルチゾールは、体に必要なホルモンですが、ストレスが強すぎると分泌量が増え、細胞を酸化させる老化ホルモンに変身してしまいます。

まとめ

私たちの体の中ではほんとうにたくさんのホルモンが働いてくれていますが、ホルモンの名前はややこしいですし、ひとつひとつ働きを把握するなんてことはできませんよね。
でも、ざっとでも「若返りホルモン」の存在や働きを知っていれば、さまざまな老化現象の原因を見極め正しい対策をとることもできるのではないでしょうか。

優秀なホルモンの働きを助けるためにも「バランスのいい食事」「質のいい睡眠」「適度な運動」は常に心掛けたいですね。

まだまだこれからの人生、少しでも老化は遅らせたいものです。

それでは

どうぞお元気でお過ごしください。

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