更年期を乗り越えるには?更年期を楽に過ごすために知っておきたいこと

ごきげんよう!冬美姐さんです。

40~50代女性の体の不調。いわゆる更年期。あなたは更年期なんて無縁ですか?それともまっただ中ですか?
自覚症状があるにしろないにしろ、この年代の女性の体は確実に大きく変わるときです。

更年期って「何がどうなってどうなるのか」理解されてますか?
ここを理解してしっかりケアをしながら楽に更年期とつきあっていくのか、ただ漠然と「歳だから」と長くつらい日々を耐えるのか。

女性なら多かれ少なかれ誰もが経験する更年期ですが、更年期を理解し必要に応じてケアしていくことで楽に乗り越えていくことができる可能性は広がります。

今までとは全然違う

最近何となく調子が悪い

更年期にさしかかると誰もが感じることではないでしょうか。
いったい更年期の女性の体にはなにが起きているのか、どう乗り越えていけばいいのか探っていきましょう。

実は変化は30代から始まっている

20代の頃は豊富に出ていた成長ホルモンが30代になると低下し、細胞再生能力が衰え始めます。
成長ホルモンは、子どもの体を成長させるだけではなく、大人の体にも大切なホルモンであり、代謝を促したり、体を修復、再生させる働きがあります。

この働きが30代くらいからだんだん低下していき40代になるとさらに進みます。50代では・・言わずもがなですよね。

要するに、無理をして消耗してしまうと以前のような回復は望めなくなり、どんどんと無理がきかない体になっていっているということです。

そこのあなた、自覚していますよね。

  • 前日の疲れがとれない
  • 徹夜はもう無理!
  • 風邪をひきやすくなった
  • 風邪をひいたらなかなか治らない
  • 髪の毛のコシやハリがなくなった
  • 肌荒れを起こすようになった
  • お酒を飲んだ翌日はむくむ

どうですか?こんな症状になってませんか?

20代の頃はすべて反対でしたよね。

  • ひと晩寝たら疲れなんて吹っ飛んでる
  • ひと晩くらいの徹夜はへっちゃら
  • めったに風邪なんてひかない
  • ひいてもすぐ治る
  • 髪の毛はツヤツヤ
  • お肌もツルツル
  • お酒飲んでも翌日むくむなんてことはない

あの頃は元気でした。ピチピチでした。

でも、もう今は無理がききません。40代以降は追い打ちをかけるように女性ホルモン「エストロゲン」が減少していきます。
そのことが女性の体にさまざまな不調を起こすようになっていくのです。

女性ホルモンの減少が自律神経を狂わせる

ホルモン分泌、自律神経系全般は、脳の視床下部というところがコントロールしています。
更年期に入ると女性ホルモン「エストロゲン」が急激に減少します。エストロゲンの分泌をコントロールするのは視床下部ですが、いくら視床下部が分泌を要求してもエストロゲンは出にくくなります。

そうすると脳が「あれ、いつもと違う」「出せと言っているのになぜ出さないんだ?」と混乱してしまいます。

視床下部は、自律神経もコントロールしているため、この混乱が自律神経にも伝わり体に不調が起きてしまいます。

肩こり、腰痛、動悸、ほてり、のぼせ、急な発汗、めまい…などなど。

さらには心にも影響を与え、体の不調に加えてうつ症状などを引き起こすこともあります。
このように自律神経が狂い始めると、何でも起こり得るようになってしまいます。

自律神経って何?

自律神経は、意識的に動かさなくても24時間働き続けてくれている神経です。
自律的に内臓を動かし、必要に応じてさまざまな物資を分泌させることで体のバランスを整えてくれています。

自律神経には「交感神経」「副交感神経」があります。

「交感神経」は体の活動時や昼間に活発になります。緊張やストレスを感じているときに主に働きます。このおかげで外部からの刺激に敏感に反応できるわけです。

「副交感神経」は安静時や夜に活発になります。体を回復させたり睡眠やリラックスしているときに働き体の回復を促します。

自律神経はこのふたつのバランスをとることで、体を正常に機能させています。
昼間は交感神経が働き、活発に活動し、夜は副交感神経で体を回復させるわけです。

更年期の自律神経の状態

女性ホルモン「エストロゲン」の低下によって視床下部がストレスを受けているので「交感神経」に傾いている状態です。
さらに、それに伴う不快な症状が重なり、ますます「交感神経」が活発になります。

よく眠れず、精神的にもクヨクヨという状態だと副交感神経が働くひまがありません。
体が重く疲れやすいのも納得できます。
ということは、「交感神経」と「副交感神経」の乱れたバランスを整えればいいわけです。

更年期症状が軽くなるエクササイズ

自律神経のバランスの乱れを調整してくれる簡単な方法に「背伸び呼吸」というのがあります。簡単で時間もお金もかからない方法ですのでぜひやってみましょう。毎食前にたった1分、2種類の「背伸び呼吸」をするだけです。

手を組んだ背伸び

1.両手の指を組み、手の平を上に向けぐっと伸ばす
2.ゆっくりと鼻から息を吸い込む。(胸で呼吸することを意識して)
3.限界まで吸ったら、口からゆっくりと息を吐く
4.2と3の深呼吸を2~3回繰り返す

手を平行にした背伸び

1.掌が平行になるようにして指先を上にぐっと伸ばす
2.ゆっくりと鼻から息を吸い込む(お腹で呼吸することを意識して)
3.限界まで吸ったら、口からゆっくりと息を吐く
4.2と3の深呼吸を2~3回繰り返す

クールダウン

1.左右の脇腹を伸ばす→手の平を平行に上に伸ばしたまま横に伸ばす
 (背伸び呼吸で使わなかった脇腹の筋肉を左右1回ずつストレッチ)
2.背中の筋肉を伸ばす→前屈する
 (背伸び呼吸で収縮した背筋を反対方向に伸ばしてバランスを取る)

参照元:更年期を快適に過ごす本 日経ヘルスプルミエ編 P.22

手を組んだ背伸び(30秒)+手を平行にした背伸び(30秒)+クールダウン(10秒)
この1セットを毎食前にするだけ。所要時間はたったの1分10秒!

たかが背伸びと侮るなかれ。
やってみると意外ときついことがわかると思います。

冬美もやってますが体が伸びる感じが何とも心地いいです。お腹にも自然と力が入り、終えた後はなんとなくお腹もへこんでいるように感じます。
更年期の不快な症状も緩和されます。たったこれだけのことをするかしないかでかなり違ってきますよ。

気の持ちようも大切

更年期の症状は、一生続くものではないのでうまくつきあっていくようにしたいものです。

更年期に感じる不調は「気の持ちよう」も意外に影響してきます。家族のことや経済問題など、大きな心配事があり更年期を感じなかったという人もいました。
それどころではなかったということでしょう。更年期を感じずに済むといっても、厄介な心配事を抱えるのはどうかと思いますよね。

やはり楽しいこと、趣味でも気心の知れた友人とのランチやおしゃべりなど何でもいいので楽しいと思える時間を自分の人生にたくさん取り入れましょう。

更年期の症状を緩和するためには?

更年期の不快な症状は、女性ホルモン「エストロゲン」の急激な低下によって司令塔である視床下部が混乱し、自律神経が狂ってしまうために起こります。
これに、仕事や人間関係などのストレスが加わり、ますます自律神経がこじれてしまいます。体のバランスの要である自律神経が狂ってしまうとさまざまなことが起こるようになります。

  • いくら寝ても眠い
  • だるい、疲れやすい
  • イライラ
  • 頭痛、めまい、ふらつき
  • ほてり、のぼせ
  • 急な発汗
  • 冷え
  • 不眠
  • 更年期うつ 

などなど…

よく知られている症状だけでもたくさんあります。病気というわけではないけれど…という「不定愁訴」と呼ばれるものですが、これがなかなか厄介なものですよね。

人によって起こる症状はそれぞれですし、対処法も人それぞれと言えます。更年期の症状には「こうすればいい」という絶対の正解はありません。
自分に合った対策や治療を自分で模索していくことが大切になります。

まずは簡単なことから始めてみることがベストです。規則正しい生活、バランスの良い食事、適度な運動、質のよい睡眠を心がけ「楽しい気持ち」になれるようなことをする。
ゆっくり入浴するなどリラックスできることを積極的に取り入れストレスを開放することも必要です。

それでも不快な症状がつらい、我慢できないというときは、医療機関を受診し相談することをおすすめします。
更年期はこじらせるとよくないので早めに受診しましょう。

更年期の治療にはどんなものがあるの?

医療機関で現在行われている代表的な治療が

漢方薬治療

ホルモン補充療法(HRT)

西洋薬治療(抗うつ薬など)

になります。

<漢方薬治療>

体質に合えば体調全般が快調に。
血の巡りをよくすることで体のバランスを整えようというもの。

<ホルモン療法>

低下したエストロゲンを足してやれという治療法です。
錠剤タイプやテープ、パッチタイプがあります。

<西洋薬治療法>

精神的なストレスを和らげることで不快な症状を緩和しようという治療法。
抗不安剤、軽い抗うつ剤などが処方されます。

このように治療にもいくつか方法があり、どれが自分に合うか医師としっかり相談しながら決めていくことになります。

治療となると何となく億劫になりがちですが、あまりにも不快なつらい更年期の症状をずっと我慢するのもしんどい話です。
医療機関を受診することも選択肢のひとつに加えておくことも必要ではないでしょうか。

冬美の場合

冬美が更年期の不快な症状に襲われだしたのは何を隠そう閉経後なんです。閉経前も何らかの症状はあったのかもしれませんがあまり気にはなりませんでした。
ところが、閉経したあたりから、イライラ、のぼせ、ほてり、不眠、肩こり、腰痛などこれまでに経験したことのないつらさに見舞われ、毎日がもうしんどくてしんどくて…

その時は更年期という言葉は知っていましたし「更年期かな?」と漠然と思っていましたが何ひとつ詳しいことは知りませんでした。ただただ、つらい毎日を必死で耐える日々でした。
このつらさに耐えられなくなり色々と調べたり試すようになっていきました。

更年期に対する対策は、ほぼやってきたと思います。漢方薬、少量の抗うつ剤も飲んでいました。薬を飲むことはあまり好きではないので症状が少しよくなった時点で飲むのはやめてしまったので今は薬は飲んでいません。

現在はホルモン療法でパッチを貼りながらサプリメントでしのいでいます。以前に比べるとつらい症状はかなり緩和されていると思います。

冬美の場合、かなりこじれてからの対策でしたので治療せざるを得ない状態でした。
「あれ?」とふと感じた頃から備えていればまた違ったのかなと思います。まだ軽いうちに更年期サプリなどを摂り入れるだけでも十分な対策になるのではないでしょうか。

まとめ

更年期の症状や程度は人それぞれですので「こうすればいい」という正解はありません。
多かれ少なかれ誰もが経験することですが一生続くわけではないのです。そう思うと少しは気が楽になりませんか?

つらい更年期の症状もいずれ終わる時が来るはずです。その時まで、自分なりに楽に乗り越えられるよう工夫してみましょう。
自分が楽しいこと、喜ぶことをいっぱいしてあげましょう。

それでは

どうぞお元気でお過ごしください。

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