更年期以降も健康に暮らせる長持ちする女の体とは?

ごきげんよう!冬美姐さんです。

自分の自由時間

これからは自分の自由時間

子どもも自立し、「さぁこれからは自分の自由時間!」と思っても、つらい更年期に悩まされている人も多いのではないでしょうか?

閉経後、さまざまな病気のリスクが高まっていくなか、これからの人生も30年以上続くのです。

更年期や閉経以降を健康で充実したものにするにはどうすればよいのか探っていきましょう。

延びない卵巣寿命

心身ともに元気な女性

心身ともに元気な女性

いつまでも健康で若々しくいられたら最高ですよね。

実際、現代の日本女性はとても若々しく元気な人が多く、昔に比べると長生きできるようになりました。

2017年に厚生労働省が発表した女性の平均寿命は87.26歳。前年よりも0.12歳延び過去最高を更新しました。

戦前の女性は早婚で多産。妊娠、出産を繰り返し、閉経を迎える50歳頃に寿命が来ていました。

戦後は女性のライフスタイルも大きく変化していき、現代では仕事を持つ女性が増え、晩婚や非婚、少子化を伴って妊娠、出産の回数は大幅に減少しました。

妊娠、出産を繰り返し、閉経と同時に寿命が来ていた戦前の女性に比べ、30歳以上も平均寿命が延びている現代の女性。

こんなに寿命が延びているのなら閉経の時期も延びてよさそうなものです。ところが閉経時期は昔と同じ50歳頃のまま。

飛躍的に延びた健康寿命に対して卵巣の寿命はそのスピードに追い付いていないのが現状です。

卵巣から分泌される女性ホルモンは、30代後半から少しずつ減少していきます。その後45歳くらいから急激に下がり、55歳頃になるとほとんど分泌されなくなります。

女性ホルモンは肌や骨、血管、脳、筋肉など私たちの体のあらゆるところに関係し守ってくれています。
ところが、加齢や閉経で女性ホルモンが減るとそれに伴って弱っていくことになります。

現代女性の40代~50代といえば、心身ともにまだまだ元気です。閉経しても30年以上の人生があるわけです。

卵巣寿命がそう延びなく、女性ホルモンの恩恵を受けれない以上、更年期以降の人生をいかに健康で充実したものにするかを自分で考え対策していく必要があるということです。

更年期障害はブレーキ

これ以上はダメ

これ以上はダメ

40歳前後になるとさまざまな不調を感じる女性が多くなります。
ほてりやのぼせ、動悸、倦怠感、皮膚の乾燥、頭痛、めまい、不眠などなど…
このような「病気ではないけれど…」というような症状が更年期障害になります。

更年期の主な症状

  • 記憶力や集中力の低下
  • 動悸、息切れ
  • のぼせ、ほてり
  • 関節の痛み
  • 頭痛、めまい、耳鳴り
  • ひどい肩こり
  • 不眠
  • 疲労感、倦怠感
  • イライラ
  • 皮膚や軟膜の乾燥、かゆみ
  • 頻尿

女性ホルモンの減少により自律神経が影響を受けこのような不快な症状が表れます。

更年期の症状の記事を読む

こういった症状は女性特有の悩みではありますが、考えようによっては悪いことばかりではありません。

私たちは、仕事や家事など、日々の生活の中で知らず知らずのうちに疲れやストレスをため込んでいるものです。
そんな中で更年期のつらい症状が表れると、仕事や日常生活での活動をセーブせざるを得なくなる。
このことが、大病になったり取り返しのつかない状態になる前のブレーキの役割を果たすことになります。

ちなみに男性の場合、ある日突然心筋梗塞や脳梗塞で倒れてしまったりすることがあります。
男性ホルモンは主に運動機能を高める役割を担い脳は「戦闘モード」になります。
男性ホルモンは80歳くらいまで下がらないため、多少のストレスがあっても働き続けることができます。
そのため、自覚症状がないまま致命的な病気になったり、突然精神的にダメージを受け、深刻な状態になったりするのです。

半面、更年期障害に直面した女性は不調の前の「気づきのサイン」としてブレーキをかけるきっかけを得ることができるわけです。
男性と違って自分の健康状態と向き合うチャンスでもあるのでここはしっかりと受け止めましょう。

そして、大事なことは更年期に起こる症状のメカニズムを知りしっかりと備えること。
つらい症状を和らげるにはどうしたらいいのかを学ぶことも必要です。

最も手っ取り早いのはかかりつけのお医者様を見つけることです。
女性の不安や悩みに耳を傾けてくれるお医者様は強い味方になります。早めに探してみましょう。

ホルモンケアで不調を解消

女性ホルモン

ホルモンケア

閉経前後になると女性ホルモンの分泌量が一気に下がるため、さまざまな症状が表れます。
そこで、体内の女性ホルモン「エストロゲン」を補うことで不調を解消しようというのがホルモン補充療法(HRT)になります。

更年期症状や更年期障害の治療のために、閉経前後に体内で不足してきた女性ホルモン(エストロゲン)を補充する療法です。

更年期 障害・症状の根本治療であり、欧米や北欧を中心に世界の先進国で更年期世代からの女性に処方されています。また、もともと女性に体内にある女性ホルモンを使った治療法として、各国に長期データがあり、安全性と有効性が示されています。

現在、日本では、飲み薬、貼り薬(貼付剤)、塗り薬(ジェル)が医師の処方する薬として、健康保険が適用されています。

引用元:NPO法人女性の健康とメノポーズ協会

冬美の場合

冬美は現在ホルモン補充療法を続けています。

治療をする前は急なめまいやホットフラッシュ、のぼせやほてりなどに悩まされていました。
冬美は張り薬を処方してもらっていますが、すぐにホットフラッシュなどの症状は緩和されました。

ホルモンケアを行っていても疲れやすい、睡眠の質が落ちるなどの症状はありますが、何の対策もしていなければもっとひどい症状に悩まされていたかもしれません。

つらい症状がある場合、無理に我慢するのではなく、どうしたら楽に過ごせるかを考えてほしいのです。
そのひとつの方法として「ホルモン補充療法」もあるということを知っておいてください。

ホルモンケアは更年期後の病気の予防になる

ホルモン補充療法(HRT)は更年期のつらい症状を和らげると同時に、更年期後の病気の予防という大きな役割も果たしてくれます。

ホルモン補充療法はHRT(Hormone replacement therapy)と呼ばれ、加齢に伴い急激に少なくなったエストロゲンを補う療法です。働けなくなった卵巣の
代わりとなって外からホルモンを補い、症状・障害の予防・治療を行います。また、継続すると老年期に起こる疾患の予防に繋がるともされています。HRTは約40年前からいろいろな有効性を確かめる研究がなされている治療法でもあります。

引用元:東京医科歯科大学名誉教授 麻生 武志先生監修「ホルモン補充療法(HRT)」

女性ホルモンによって守られていた体は、閉経に伴い危機にさらされはじめます。

なかでも「エストロゲン」には、骨からカルシウムが減らないようにしたり、コレステロールの増加を抑えたりという働きもあります。

女性ホルモンが減ると、骨粗鬆症や生活習慣病のリスクが高まり、糖尿病や高血圧症などさまざまな病気や症状が起こりやすくなります。

ホルモン補充療法は一般的に閉経後でも、早く始めるほどよいとされています。

このように60歳以降も病気知らずで元気に過ごすためにも、ホルモンケアは重要なポイントになりますので、かかりつけのお医者様とよく相談してみることをおすすめします。

必要な情報を選び活用すること

定期健診

定期健診

加齢とともに自分の体がどういう風に変化するかきちんと理解されていますか?

ただ何となく「歳だから…」とやり過ごしているとある日突然、大変なことになる可能性も。
そこであわてても「時すでに遅し」ということになります。

もう若くはない自分の体にどのような変化が起きるかについて知識があれば、深刻な状況に直面する前に対策をとることも可能になります。
適切な専門家の力を借りなければならないときも迅速に判断できるようになります。

若い時から知識を蓄積することが望ましいですが、今からでも遅くはありません。まず、正しい知識を更新し続けるように心がけましょう。

そして大切なことが定期的に検診を受けることです。

自治体によっては割安で受けれるクーポン券などを発行しているところもありますので有効に活用しながら、ぜひ検診は受けるようにしましょう。

十数年前に比べたら女性の受診率は高くなっているそうですが、企業に勤め、定期検診を受けている女性に比べて専業主婦や自営業の人はどうしても後回しになりがちです。

検診を受けることにより、意識も高まりますしお医者様と相談することによってさまざまな対処法を知ることができます。

  • 正しい食生活
  • エクササイズ
  • アロマテラピー
  • ホルモン補充療法
  • 漢方薬
  • サプリメント

など、多種多様な改善方法の中から自分で選択していくことも可能です。

女性ホルモンに守られなくなった体を健康に保つためには必要なものを試してみることも必要です。

しばらく試すうちに
「あまり変わらない」
「これをやると調子がいい」
ということがわかってくると思うのでお医者様に相談しつつ、見直していくようにするのがよいでしょう。

冬美の場合

冬美は毎年、胃、肺、大腸、子宮、乳がんの検診を受けています。
胃カメラをのむのは憂鬱です…いつも決死の覚悟で行きます。
マンモグラフィも憂鬱です…乳がせんべいのようにぺったんこになるまではさまれて超痛い…
子宮の検診もあの台に乗るのは何回やっても慣れません…

とまぁ検診は楽しいものではありませんが結果が良いと安心できますし、もし何かあっても早期発見が望めますので受けるようにしています。

胃カメラをのんだときにしかできないという「ピロリ菌検査」も何年か前にし、陽性だったので除菌もしましたました。
このように検診を受けていなかったら「ピロリ菌」の除菌もすることがなかったと思いますので皆様も定期的な検診はぜひ受けるようにしましょう。

まとめ

これからの女性たちに必要なことは健康を保つためによりよい方法を選び取っていくことです。
女性の平均寿命が延びたとはいえ、やはり年齢を重ね、70代にもなると多くの人は心身機能の低下がみられるようになります。
健康度を落とさないためにも体にいいものを食べ、社会貢献し、満足感のある楽しい毎日を送ることを心がけたいですね。

更年期からの人生をよりよくするのはほかでもないあなた自身なのです。

それでは

どうぞお元気でお過ごしください。

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